EAGLE Industries製実物のモジュラーベストです。
色はブラックとなっております。
裾に寸法約29cm x 20cmの専用規格のポーチのパネルをベルクロとドットボタンで取り付けて使う仕様で、その外にも胸部と背中側に固定でポーチが多数付いた作りです。
背中側のサイズ調整方式などはTAC-V3と同様の方式のモジュラーベストですが、TAC-V3-D（V3 Detachable）と別規格となっております。
胸部と背中側にショットシェル取付用のホルダーがついており、合計36発のショットシェルを保持できます。
背中側の3か所と左肩と左胸にベルクロ開閉式のユーティリティポーチ付きです。
背中側にはフラッシュバンポーチもついており、3発閃光手榴弾を携行できます。
右肩は射撃用のパッドになっており、右胸と背中側上部には固定でPOLICEパッチがついていますが、POLICEパッチは必要に応じて見えるようにしたり隠したいできる作りです。
背中側にはキャリングストラップがついているほか、TAC-V10のように専用バックパック用のDリングが付いています。
背中側左裾にはウェポンキャッチと思われるベルクロバンド付きです。
裾にはベルトループが付いているので、追加でピストルベルトを取り付けることもできます。
8枚目の写真のようにところどころ無線機関係のコードを通すためのものと思われる切込みがあり、9〜10枚目の写真のように内側には同目的と思われるループが1か所についた作りです。
9〜10枚目の写真のように内側にはベルクロ開閉式のポケットが1か所付いており、通常タクティカルベストの内ポケットはマップポケットとして作られていることが多いですが、前述のループとの位置関係からすると、無線機を入れるためのものの可能性もあります。
フロントジッパーはYKK製です。
3枚目の写真は同規格のポーチを同規格のベストの左裾に取り付けた状態の参考例となっております。
ベスト側についたベルクロとドットボタン6つを使って、専用パネルを固定する作りです。
イーグルは1990年代から2000年代初期にかけて類似の規格のベスト・ポーチを何種類も製造していました。
有名なものはスナイパーベストとTAC-V3-Dですが、スナイパーベストやTAC-V3-D用のポーチよりも大型のポーチを使う仕様となっております。
こちらの規格はかなり珍しいタイプのようで、当方ではこのタイプ以外にはTAC-V1系タイプのもののを1種確認したのみです。
こちらのベストも同規格のV1タイプベストもかなり変則的なポーチ配置だったので、通常の製造品ではなく、オーダーメイド製品だった可能性もあります。
ただし、1個だけしか作られなかったというような類ではなく、一定数は作られたようで、このベストと同じものを他にも2個は確認できました。
前述のように裾にとりつけるポーチは同社製の専用パネルですが、ベルクロだけで取り付けるので良いのであれば、モジュラーグリッドシステムのポーチなども取り付けて使うこともできます。
表記サイズ：なし。本来は小さいサイズタグがついていたものと思われます。ほかのイーグル製ベストとの比較からするとLARGEサイズです。
状態：中古。放出品。汚れやベルクロへのごみの付着やベルクロの劣化は多少ありますが、現状このまま問題なく実用可能です。背中のサイズ調整用ストラップがダクトテープでまとめられています。
備考：3枚目の写真のポーチは参考用なので、付属しません。イギリスからの放出品ですが、軍からなのかLE（法執行機関）からなのかはっきりしません。当方に入荷した個体以外にも過去に同規格のポーチ・ベストがイギリスで流通していたのが確認されています。
