マドセンM-50（Madsen M/50）サブマシンガン用トリプルマグポーチとされているポーチです。
色はカーキとなっております。
マドセンM50など短機関銃のマガジンを2本収納可能です。
金属ボタン開閉式で、背面はベルトループになっているので、ピストルベルトなどに取り付けられます。
こちらは一時期第二次世界大戦時の米軍のブリティッシュメイドのトンプソン短機関銃用マガジンポーチとしてよく流通していましたが、あまりにも米軍のトミーガン用マガジンポーチと特徴が一致しない上にブリティッシュメイドのスタンプが入った個体の存在が確認できないことから、WW2時のブリティッシュメイドのトンプソン用マグポーチの可能性はないとはいえませんが、低いかと思います。
生地は英軍P37装備のものと近いもしくは同じ物が使われており、ボタンは英軍P37装備などのものと同一のものです。
英軍のポーチの可能性も考えられる特徴ですが、該当するものの存在が確認できません。
海外ではイギリス製造のマドセンM50用マグポーチとしてこちらのポーチは流通しており、同形状で生地とボタンが違うモデルもマドセンM50用マガジンポーチと流通しています。
また、英軍P37装備をベースに開発されたデンマーク軍M/45-50装備には英軍P37装備に似た生地を使った装備も存在しており、このポーチとの共通点がみられました。
ただし、デンマーク軍装備でこのボタンを使ったものとデンマーク軍装備でこのタイプのベルトループの装備も確認できていないので、デンマーク軍のマドセンM50用という断定もできません。
マドセンM50はベトナム戦争時の米軍特殊部隊に使用されたほか、中南米諸国へも輸出されていたので、デンマーク軍用ではないマドセンM50用のポーチという可能性も考えられます。
ベトナム戦争時の米軍特殊部隊の写真でこちらと似たポーチの使用例もありました。
状態：中古。金具にさびがありますが、それ以外はあまり汚れもなく、状態は良いかと思います。
備考：米軍など各国の放出品に混じってみつかりました。
